マイナポイントの動向と思うこと

マイナポイントの動向と思うことをまとめています。マイナポイントの評判については履歴「2020年8月26日」の@DIME アットダイムに対するコメントを見ていただければわかると思います。結構衝撃です。これに億の金が流れていると考えると虚しささえ感じます。

履歴

2020年08月31日

「マイナンバー制度導入後のロードマップ(案)」見ていて思ったのが、マイナンバーカードに紐づいたマイナポイントに関する事案が今回の事業以外に一個もないですね。

マイナンバー制度導入後のロードマップ(案)
https://www.cao.go.jp/bangouseido/pdf/faq7_4.pdf

今後もマイナポイントがたまるとかわかれば、とりあえずマイナンバーカード作っておこうかなってなると思うんですけど。

2020年8月26日

マイナポイントを申し込んだ人が設定した決済サービスTOP3、3位WAON、2位楽天カード、1位は?|@DIME アットダイム

これ結構衝撃。対象はスマートフォンを所有する18~69歳の男女5,353人、期間が7月21日~7月27日の「マイナンバーカードとマイナポイントに関する調査」。

マイナンバーカードの所有率は27.7%、申請中は7.2%。「マイナンバーカードを持っていない」がなんと59.6%、「わからない」がなな、なんと5.5%。よほどマイナンバーカードに魅力がないか、作成するのが面倒なのかなと思いました。

続いて、申請時期は大きく2つの山があります。マイナンバーカード所有者は「2015年頃」が12.3%、マイナンバーカード申請中は「2020年7月」が45.9%。

マイナンバーカードを作った理由は、所有者は「身分証明書として使えるから」、「今後利用できる場面が増えると思ったから」と回答。申請中はこの2つに加え「マイナポイントで買い物したいから」となっています。これは私もまったく同じ考えで、私はマイナポイントが始まる前に作成していて、理由は身分証として&今後利用できるかもしれないからというのが理由でした。まだ、作成していなければ、マイナポイント獲得で作成すると思います。

マイナポイントの認知度は83.1%とありますが「内容を把握している」が35.5%、「聞いたことはあるが、内容を把握していない」が47.6%なんですよね。マイナポイントってパンフレットとかホームページではいかにも簡単そうに説明しているんですが、想像以上に複雑なんですよ。なので、内容把握してなかったら認知されていないと同じといっていいくらいです。そして、とどめのスマホ持ってて「聞いたことがない/わからない」が16.9%です。

内容を把握しておきながら「申し込んでおらず、今後申し込む予定もない」が29.8%もいることから、よほど魅力がないか手続きが複雑と感じているのかなと思います。

申請者が選んだ決済サービスは、「PayPay」が20.3%、「楽天カード」が12.8%、「WAON」が12.3%と続きます。実はこれってキャッシュレス決済全体のシェアを表していて、重要なんじゃないかと思います。マイナポイントがもらえるからって、新たに楽天カード取得しようとは考えにくいです。やっぱり一番使っているキャッシュレス決済でポイント欲しいですよね。

アンケート結果を見ていて思ったのが、マイナポイント事業って、キャシュレス決済を普及させたいのかマイナンバーカードを普及させたいのか、よくわからなくなってる状態。もちろん両方普及させたいんだろうけど、2頭追うものは1等も得ずと感じました。

マイナンバーカードを初期に作成した人はそれなりの恩恵を受けている。または、理解したうえで作成していて、あとに続く人は後押しする何かが必要だと思います。例えば作成したらクオカードプレゼントとか。で、今は1,000円のクオカードだけど、半年後からは500円になるとか。

キャッシュレス決済は初期はマイナンバーカードとの連携なんて気にせずに事業者に直接原資を入れて、キャンペーンを打ってもらったらいいんじゃないかと思いました。で、マイナンバーカードと連携させればもっと特大のキャンペーンやるよと。これがいわゆるマイナポイント事業に当たるんですが。

何が言いたいかというとマイナンバーカードが全然普及してない、というか認知もされていない?のに、いっくらお金つぎ込んでもダメでしょ。と思います。

2020年8月25日

マイナポイント予約は400万人に – ケータイ Watch

マイナポイントの予約数 (マイキーIDの取得)が400万人を超えました。さらにマイナポイントの申し込み (決済サービスのどれかを選んだ人)は300万人を超えました。「2週間前の会見から、予約数と申込数は、それぞれ100万人増えた」とあるので、8月11日から予約数と申込数が100万人増えたことになります。

しかし、まだ100万人もの人が申し込みをしていません。私もその一人だったのですが、ようやく楽天カードで申し込みを使用として頓挫してしまったのは以下の通りです。

【マイナポイント】楽天カードの決済サービスアプリが見つからない!

8月25日時点でのマイナンバーカードの交付数は約2420万枚、8月11日から80万枚増となっています。日本の人口が約1億2千万人で、全ての人がマイナンバーカードを持てるにもかかわらず約2420万枚なので、マイナポイント以前にどうやったらマイナンバーカードを保持してもらえるかを考えたほうがいいのではないかと思いました。

日本の人口が約1億2千万人、マイナンバーカード保有者が約2420万人、そのうちマイナポイントを予約した人が400万人、さらにマイナポイントの申し込みをした人が300万人です。内訳や数字を調べていないのですが、結局この300万人というのはすでにマイナンバーカードを保持し、キャッシュレス決済も行っている既存ユーザーなのでは?と言わざるをえないんですよね。

ちなみに申請者が選んだ決済サービスで一番多いのはPayPayです (当ページの「@DIME アットダイム」の記事を参照のこと)。PayPayの登録者数は2020年2月19日時点で2500万人です。

PayPayは2月20日、スマートフォン決済サービス「PayPay」の登録ユーザー数が2月19日2500万人を突破したと発表した。

何がすごいかというと、マイナンバーカード保有者数を上回っているんです。PayPayユーザーはマイナンバーカードを取得すれば最大で5,000円分のポイントがもらえるのにもかかわらず、ほとんどの人が予約も申し込みもしていないことになります。

以上のことから、そもそもマイナンバーカードの申請を念頭に置いたキャンペーンなり、戦略を練ったほうがいいのではないかと思いました。